今回はスポーツや格闘技などで体を作るために活用される健康食品(サプリメント)「プロテイン」について調べてみました!
「プロテイン」とは「タンパク質」と一緒
健康食品(サプリメント)のカテゴリにはプロテインというものがあり、日本語に直せば「タンパク質」となります。
タンパク質とは、筋肉、骨、内臓、爪、皮膚、etc…、ぶっちゃけ水分と脂質以外のほとんどがタンパク質。私たちの体は「タンパク質」でできているといっても過言ではありません。
このたんぱく質、体に取り込まれると「アミノ酸」に分解されて吸収、体を作る栄養に使われたり、酵素・ホルモン・抗体・脂質になるものもあり、体にとってなくてはならない栄養素と言えます。
食品でいえば、肉・魚・大豆・乳製品・卵にもタンパク質は含まれているので、30品目を目安にバランスの良い食生活をしているのであればプロテインを摂る必要はありませんね。
ただ、普段の食事で30品目を1日で摂るのは難しいですし、その状況で効率よく筋肉を育てるのであればやはりプロテインのお世話になるのは理に適っていると言えます。
ちなみに、一口にプロテインといっても「タンパク質」を主成分に作られた健康食品(サプリメント)の総称みたいなもので、プロテインにも様々な種類が存在します。
プロテインはどんな時に使うのか?
スポーツや格闘技、ボディビルなど、体づくりが必要となる競技を行っている方が主に利用します。
通常の食事や外出先での食事では必要量の栄養が摂れない場合や、特定の栄養だけを集中して摂りたいといった場合に使われていて、プロテインの種類によっては吸収率が高いもの、特定部位に作用するものも存在します。
最近では食事量が減ってきた高齢者にもプロテインを活用する試みも出てきているようです。栄養の補助以外にも筋力量のアップや骨粗しょう症の予防などに使われています。
また、プロテインは飲むタイミングが非常に重要と言われています。
ではプロテインについてもう少し深堀してみましょう。
プロテインの主成分「タンパク質」の種類
現在主流のプロテインに含まれるたんぱく質の原材料は大きく2つにわけることができます。
動物性たんぱく質(ホエイプロテイン・カゼインプロテイン)
ひとつが牛乳を原材料とする「動物性たんぱく質」。
●ホエイプロテイン
牛乳を原材料に作られる現在主流ともいえるプロテイン。乳たんぱく質の20%がホエイです。
BCAA(バリシン・ロイシン・イソロシン、必須アミノ酸の総称で筋肉に非常に役立つ成分)を豊富に含み、消化吸収率が高いのが特徴。運動や筋トレ後の筋肉修復に非常に役立ちます。
飲むタイミングは一般的にトレーニング直後30~45分以内が最適と言われています。
トレーニング直前の摂取でも良かったり、炭水化物と同時摂取すると筋肉が良く育つといった研究結果もあります。
●カゼインプロテイン
ホエイプロテインに次いで利用されているのが牛乳を主原料で作られる「カゼインプロテイン」。乳たんぱく質の80%がカゼインです。
ホエイプロテインと違って消化吸収が遅く持続性があるので、腹持ち良く、ダイエットなどにも活用されています。
植物性たんぱく質(ソイプロテイン)
もうひとつが大豆を原材料とする「植物性たんぱく質」を使ったプロテインです。
●ソイプロテイン
ソイプロテインは、大豆を主原料につくられた植物性のプロテインで、動物性たんぱく質のプロテインと違い消化吸収が非常に遅いことが挙げられます。
大豆には誰しも一度は耳にしたことがある「イソフラボン」や「サポニン」という成分のほか、コレステロールや中性脂肪の燃焼を助ける成分が多分に含まれています。
ダイエットや減量、体系維持を目的とした摂取にも最適なプロテインと言えます。
ソイプロテインは先に挙げた通り消化吸収が遅いので、就寝前の摂取が良いとされています。
プロテインのデメリット
健康食品(サプリメント)のプロテインは動物性たんぱく質・植物性たんぱく質、BCAA、必須アミノ酸を効率よく摂取できるメリットがありますが、デメリットも存在します。
プロテインは基本的に「粉」を水や牛乳などで溶かして飲むため「過剰摂取」しやすい傾向にあります。
プロテインの過剰摂取は「エネルギーの過剰摂取」とも言え、「脂肪が蓄積」「内臓への負担」「腸内環境の悪化」につながり筋肉を育てるどころではなく、病気を育てることにも繋がってしまいます。
多く飲んだからと言って筋肉が強くなるわけではありませんので、適量を守るのが一番重要です。
まとめ
動物性たんぱく質、植物性たんぱく質それぞれに摂取のタイミングや、摂取後の特徴があるので、栄養の補助やトレーニングの状況に応じて使い分ける必要があります。
ただ、バランスの取れた食事を通してタンパク質を始めとした栄養を摂取することが一番大事なのを忘れてはいけません。