【健康食品の基本⑮】ミネラルとは?

健康食品(サプリメント)でカルシウムに次いでなじみのある栄養素「ミネラル」についてまとめてみました。

 

ミネラルとは?

ミネラルは人間の体を構成するのに必要な栄養素の総称で、体内で合成ができず食品から摂取する必要があります。

 

ミネラル自体は16種類ですが、日本人の食事摂取基準(2020年)の摂取基準によると「多量ミネラル」「微量ミネラル」の2種類に分けられ、合わせて13種類が摂取基準に指定されています。

 

大量ミネラルが1日の推奨摂取量が100mg以上、微量ミネラルが100mg未満とされています。

 

ミネラルは欠乏すると欠乏症や不調、多量に摂りすぎても過剰症や中毒になったりする可能性もある、とっても気難しい栄養素なので摂取バランスが重要ですヨ。

 

では、多量ミネラル、微量ミネラルに分けてみていきましょう。

 

出典:厚生労働省【e-ヘルスネット ミネラル

 

 

多量ミネラル(5種類)

多量ミネラルに分類されているのは以下の5種類です。

 

ナトリウム

ナトリウムは他ミネラルの吸収を促す働きを持ち、「カリウム」と一緒に血圧を調整する働きをします。

 

カリウム

筋肉収縮、神経伝達の補助といった働きがありますが、高血圧の原因となるナトリウムの排出を促す働きがあります。

 

ナトリウム排出の働きによって、体液調整が行われ血圧を正常に保ってくれます。

 

 

カルシウム

「カルシウム」と言えば、言わずと知れた、骨や歯といった人体の固い部分を作る成分。

 

骨や歯を作る成分以外にも、精神を安定させてくれる効果もあります。

 

 

リン

カルシウムと一緒に骨や歯を作ってくれるミネラルが「リン」です。

 

エネルギー代謝や貯蔵の働きもあり、筋肉収縮のお手伝いもしてくれます。

 

 

マグネシウム

リンと一緒で筋肉収縮のお手伝いをしてくれるのが「マグネシウム」です。

 

こちらも精神を安定させてくれる効果があります。

 

 

微量ミネラル(8種類)

微量ミネラルは1日の推奨摂取量が100mg未満とされているミネラルです。

 

赤血球のヘモグロビンの材料で、酸素を体中に運ぶ役割があります。血を舐めると鉄臭いのはコレ。

 

赤血球のヘモグロビン形成補助と鉄の代謝、骨や血管の強化といった働きがあります。

 

亜鉛

味覚を正常に保ち、ホルモン合成や分泌、タンパク質やDNAの再合成、酵素活性化などなど、体を維持するうえで欠かせないミネラルです。

 

現状、日本人のほとんどが1日の亜鉛摂取量に届いていないという報告があります。

 

マンガン

骨や関節を作る際に使われるミネラルが「マンガン」です。

 

クロム

糖や脂質の代謝維持、インスリンの働きを助けるミネラルが「クロム」です。

 

セレン

主に組織細胞の酸化を防ぐといわれているのがミネラル「セレン」です。体の酸化を防ぐため、老化進行を遅らせます。

 

ただし、毒性が強いので摂りすぎ厳禁。過剰摂取すると髪や爪に影響が出てきます。

 

モリブデン

尿酸の代謝や、肝臓・腎臓の老廃物分解に関わるミネラルが「モリブデン」です。

 

マンガン

骨や関節の形成や、エネルギー代謝の酵素材料として使われるミネラルが「マンガン」です。

 

ヨウ素

基礎代謝と成長の促進を助けるミネラルが「ヨウ素」です。皮膚・髪・爪の健康を保ち、甲状腺ホルモンの生成に無くてはならない栄養素となります。

 

 

まとめ

骨格の形成や健康の維持増進に無くてはならい栄養素で、ビタミンと一緒に働き酵素を補助する役割がありますが、日本人は1日の推奨摂取量に届いていない場合が殆どだそうです。

 

ミネラルは体内で合成することはできないので、バランスの良い食事からミネラルを得るのが理想です。

 

偏った食生活や外食、コンビニやインスタント中心の食事の場合は摂りきれないミネラルがでてくるので、バランスの良い食生活が難しい場合は健康食品(サプリメント)にて補うもの手段の一つだと思います。

 

特定のミネラルのみ摂りたいという場合を除き、複数のミネラルを1粒に入れたマルチミネラルが手軽でオススメです。