【健康食品の基本③】健康食品(サプリメント)のメリットとデメリット

健康食品(サプリメント)のメリット、デメリットをまとめました。(サプリメントを軸にまとめています)

 

サプリメントが本当に自分に必要なのかどうか、参考までに見ていただければ。

 

健康食品(サプリメント)を購入・使用する前に

健康食品(サプリメント)は、その名の通り「健康の維持増進」を目的に作られ販売されています。

 

ですが、1日だけではなく長期的に見てバランスの取れた食生活をしているのであれば、体に必要な栄養素が大きく不足することは無く、健康食品(サプリメント)を摂取する必要はありません。

 

1日に必要な栄養素は決まっていますし、食事に加えて健康食品(サプリメント)で栄養を摂りすぎる事で体に悪影響を及ぼす可能性もあります。

 

特に持病などで医師から処方された医薬品を服用している場合、飲み合わせによっては体に何らかの不調が出てもおかしくありません。(薬を服用していて健康食品(サプリメント)の服用を考えている場合は、かかりつけの医師に相談するのが間違いありません。)

 

健康食品と書いているからといって全てが安全では無く、摂取する人にとっては健康被害に変わる可能性もあります。

 

健康食品(サプリメント)を購入する前に、まずは普段の食生活を見直し、本当にそれが必要かどうかを考えてみてください。

 

これはあくまで普通に生活をしている人の場合であり、「体を作る」ために栄養素を取り入れる必要がある場合はこの限りではないと思います。

 

 

健康食品(サプリメント)のメリット

サプリメントのメリットは何といっても「栄養が選べる」「低コスト」「手軽」な点が挙げられます。

 

サプリメントは栄養素を選べる

サプリメントは「栄養素を抽出・合成」して、粒・粉・カプセル・ドリンク・お菓子として加工され販売されています。

 

人間の体に必要なすべての栄養素を1回の食事で摂取するのは量的にも難しいものがあります。その摂りきれない栄養を選んで補助できるのがサプリメントです。

 

ビタミンやミネラルなどは個々で製品化されていたりしています。また、マルチビタミン系は栄養素が一緒に入っていて、1日に必要な栄養素の量を数粒でカバーできたりします。

 

余分な栄養素を摂らず、必要とする栄養素だけを摂取できると考えればサプリメントは便利だといえます。

 

 

サプリメントは低コストで手軽

ビタミンやミネラルなどは、通常肉・魚・野菜・牛乳といった食材を料理し、食事として体に取り入れます。

 

ですが、必要な栄養素をすべてカバーするには、その栄養素を多く含む食材が必要で金額が嵩みますし、料理を作るのにも手間が掛かります。

 

その点サプリメントを取り入れれば、時間もお金もかからず、手軽に栄養素を摂ることが可能。栄養素の吸収が良いタイミングを見計らってサプリメントを摂取するといった使い方もできます。

 

ちなみに「天然由来の原料から抽出」され「栄養素の濃度は低いもの吸収率などは高い」という理由から「食品」に近く体の負担は少なく、手間に比例して価格は高い傾向にあります。

 

逆に「分子の構造変化で合成製造」されているサプリメントは高濃度であり安価になりやすい傾向にあります。

 

高額なものがすべて良いといえるわけではありませんが、パッケージ等に掲載されている原材料表示から判断して、要らない化学成分を摂らないように、体の負担がかからないサプリメントを選ぶのが良いでしょう。

 

 

健康食品(サプリメント)のデメリット

健康食品(サプリメント)のデメリットは「飲み合わせ」「栄養素の過剰摂取」「禁止物質摂取の危険性」「海外サプリメント」等が挙げられます。

 

 

医薬品との飲み合わせ

何らかの病気になり医薬品を常飲している場合にサプリメントを飲む場合、飲み合わせに注意が必要です。特に合成製造されたサプリメントなどは天然由来のもの以上に注意が必要です。

 

サプリメントは健康の維持増進を目的に特定の有効成分を抽出し作られ体に良さそうに思えますが、医薬品と一緒に飲んでも相乗効果が得られるわけじゃありません。

 

逆に相互作用によって、飲んでいる医薬品の効果が低くなったり、逆に強くなりすぎて体に不調を来す可能性すらあります。

 

医薬品を常飲している場合は自分の判断でサプリメントを飲む前に、必ず医師や薬剤師に相談することを徹底したほうが良いでしょう。

 

 

過剰摂取による健康被害

健康の維持増進のための健康食品、尚且つカテゴリ的にも「食品」の扱いになりますが、サプリメントは特定の成分を抽出・濃縮して作られています。

 

用法・容量を守らずに多く摂取すると過剰摂取となり頭痛や脱水症状、そのほか重篤な体の不調が発生する可能性があります。前にも言いましたが健康食品だけど安全では無いのです。

 

特に複数のサプリメントを併用していると、有効成分の違うサプリメントを選んでいても実は成分が重複して含まれている可能性があり、それが原因で特定の栄養素の過剰摂取になる可能性があります。

 

過剰摂取によって自身の体に不調が出るのはもちろんですが、自身が妊娠中で過剰摂取をした場合、お腹の子供に影響(奇形)が出てしまうことも考えられます。実際にビタミンA過剰で奇形児が生まれた報告があります

 

いくら「妊娠中におすすめのサプリメント」と謳っていても、妊娠中は安易にサプリメントを摂取するのはオススメできません。どうしてもと考えるなら、医師や薬剤師など専門医に相談の上「医薬品」の処方を依頼したほうが良いでしょう。

 

 

禁止物質摂取の危険性

これは主にスポーツの大会などに出場する選手が気を付けなければいけないものです。

 

健康の維持増進を目的とした健康食品(サプリメント)ですが、摂取した成分の中に大会の規定で禁止されている成分が入っている場合があり、意図せずにドーピングをし規定違反として処分される可能性があります。

 

これはサプリメントだけに限らず、風邪薬や栄養ドリンクなどにもあり得ることです。

 

 

違法サプリメントと海外サプリメント・医薬品は危険

メリット・デメリットからは外れてしまいますが、海外サプリメントの服用は特に気を付けなければいけません。

 

サプリメントは海外でも盛んに作られ販売されており、通常の栄養素以外に薬の成分を添加した日本国内では違法となるサプリメントなども存在します。

 

薬の成分が添加されたサプリメントは食品として販売できず日本では違法扱いですが、個人輸入」という形で海外サプリメントや医薬品を入手することは可能です。

 

ただし、海外サプリメントや医薬品の全てがそうだとは言いませんが、添加された成分の種類や含有量によっては、服用したことにより重篤な健康被害を受けたりした場合、健康被害や死亡事例が報告されていたりもするため、安易に輸入品に手を出すのはオススメできません。

 

日本で承認や許可が得られている健康食品(サプリメント)を利用する方が、海外製を利用するよりも危険度的には低いでしょう。

 

もし海外サプリメントや医薬品(無承認無許可医薬品)などを服用して被害が出た場合「医薬品副作用被害救済制度」の対象にはなりません。

 

※医薬品副作用被害救済制度は、病院や診療所での投薬や薬局で購入した薬を適切に使用して起きた副作用や健康被害に対して医療費の給付等を行い被害者救済を行う制度です。

 

 

まとめ

健康食品(サプリメント)のメリット・デメリットをまとめてみました。

 

デメリットに目が行きがちですが、きちんと用法・容量を守って使うには偏った栄養の補助には非常に助けになると思います。