【健康食品の基本⑦】健康食品(サプリメント)の天然・合成の違いと見分け方

健康食品(サプリメント)の天然と合成の違いと見分け方について紹介します。

 

健康食品(サプリメント)の天然由来と合成の違い

健康食品(サプリメント)を見ていると「天然由来」と「合成」の言葉をちょくちょく見かけます。

 

これは健康食品(サプリメント)を作る際に使われる原料の事を指しています。

 

天然由来と合成の定義

健康食品(サプリメント)の原料には天然由来と合成の2種類があります。

 

大まかな定義としてはこんな感じ。

 

「天然由来」…果物・野菜・酵母など天然の材料から栄養素を抽出した原料

「合成」…分子構造の変化を経て製造される合成原料

 

字面で気に見れば「天然由来」の健康食品(サプリメント)を使いたくなりますよね。

「合成」は、分子構造を変化させて製造されるため特定の栄養素を狙って摂りやすく、天然由来よりも合成の方が栄養の吸収率が良いものも存在します。

 

 

健康食品(サプリメント)の天然由来と合成のメリット・デメリット

体に優しいのは間違いなく「天然由来」の原料を使って製造された健康食品(サプリメント)ですが、合成には合成の良い点はあります。

 

天然由来と合成のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

健康食品(サプリメント)天然由来のメリット

「天然由来」は読んで字のごとく天然の材料から栄養素を抽出して作られます。

 

①実際の食べ物に近く体内吸収率や利用率自体も高く、主要栄養素との相乗効果も期待できる。

 

②天然原料から抽出した栄養素のため、人工物であるサプリメントであっても成るべく自然な形で摂取できる。

 

 

健康食品(サプリメント)天然由来のデメリット

「天然由来」の健康食品(サプリメント)には天然ならではのデメリットが存在します。

 

①天然由来は素材自体の栄養素の濃度が低く、1日の摂取量を満たすために合成原料の健康食品(サプリメント)よりも多く飲む必要がある。また独特な匂いがある場合もある。

 

②由来原料によっては食物アレルギー発症(卵・牛乳・植物等など)の可能性もある。

 

③天然由来原料のため製造コストが上がり、合成原料の健康食品(サプリメント)よりも価格が高くなる。

 

 

健康食品(サプリメント)合成原料のメリット

「合成原料」の健康食品(サプリメント)は分子構造の変化で作られるため、使い方次第ではメリットが多いです。

 

①天然原料由来のサプリメントと比べてコストが低く価格が「安価」。

 

②分子構造の変化によりアレルギー物質を含まないものもあり、食物アレルギー持ちでも摂取できる場合がある。

 

③特定の栄養素を「高濃度」で摂取できるため、狙った栄養素だけを摂れるうえ、天然由来のものと比べると1日の摂取量が少ない。

 

 

健康食品(サプリメント)合成原料のデメリット

合成原料を主体とした健康食品(サプリメント)ならではのデメリットがあります。

 

①安い原材料を使っている場合、化学物質が入っている可能性がある。

 

②高濃度の栄養素が摂れるため体調次第では腹痛や脱水症状といった不調を来す可能性がある。

 

③天然由来のものと違って摂取量が少ないため、定められた目安以上の量を飲んで「過剰摂取」してしまう可能性がある。

 

 

健康食品(サプリメント)の天然由来・合成原料の見分け方

天然由来原料と合成原料の見分け方は、商品パッケージの裏側に書かれている成分・分量に書かれている「原材料」の項目を見ることでわかります。

 

天然由来の原料を使用している場合は「野菜・果物・ハーブ・酵母」や「〇〇由来」といった形で、原材料の名前自体が記載されています。

 

合成原料の場合は「ビタミンC・鉄・葉酸・グルコサミン等々」ダイレクトに成分名が記載されています。このように成分を掲載している場合はすべてではありませんが、大半が合成原料を使用しています。

 

原材料自体の名前が記載されているものは「天然由来」、成分名がダイレクトに記載されているものは「合成」と覚えておけばわかりやすいですね。

 

 

添加物は付き物

天然由来と合成ともに切っても切れない関係にあるのが「添加物」の存在です。

 

添加物は健康食品(サプリメント)を粒・カプセル・タブレットに加工する際に必ず使われるもので、厳しい検査基準を元に安全の証明がされたもののみ使用許可が出されています。(日本・アメリカで作られているものは基準厳格なため基本的には安心ですが、摂取量や組み合わせで有害にもなりえます。)

 

ただし、健康食品(サプリメント)の中には日本メーカーであっても安全性を盾に栄養素3割、添加物7割といった嵩増し感あふれるものもあります。

 

添加物は基本摂らない方が良いのは間違いありませんので、必ずパッケージ裏や商品サイトに掲載されている成分内容から添加物が少ないものを確認して購入がオススメです。

 

 

まとめ

天然由来と合成の違いや、メリット・デメリットを挙げてきましたが、体にあまり負担がかからずに使えるのは「天然由来」の健康食品(サプリメント)で間違いありません。

 

ただ、特定の栄養のみの摂取や食物アレルギーなどの場合は「合成原料」の健康食品(サプリメント)が使えます。

 

天然と合成の良いところを使い分け、健康補助として役立てましょう。